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自分にウソはつけない byよもぎ
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意味深なタイトルですね・・・。
今日はこんなお話をご紹介します。 彼が高校を出て建築の学校に進学したのは、もちろん建築をもっと勉強したかったからです。好きだからこそ身に付くのも早い。好きなことなら時間もいとわないでいられる。彼は本当に建築という仕事が心から好きだったんです。
学校を出て就職した当初、現場監督の道を歩んでいました。ゆくゆくは設計を手掛けるものだと、わたしも思っていました。そのためには現場を知らなければという事で、3〜4年ほどは現場経験を積んでもらうつもりでした。
ところで現場監督という仕事はある意味、建築業という仕事をもっ とも具体化した職種かもしれません。というのも、日頃から汗と埃にまみれて、頑固な職人達を相手に自分の思いを貫いて、時には人間関係のしがらみに悩み・・・と、かなり大変です。けれど、職人の仕事?となるとそうとも言い切れない部分も多くあります。
ある時、彼は涙ながらに訴えました。「自分が本当に心からやりたい事は、大工なんです。ただ純粋に一人の職人でありたいんです。」 彼の目に、現場監督という仕事がどのように映っていたのかは、知る由もありません。いったい何故、大工にこだわったのかも、言葉少なな彼の口からは聞き出すこともありませんでした。
今、彼はこうして毎日黙して、ただひたすらに大工としての道を歩んでいます。蝶がいつか羽を広げて飛び立つように、その日をじっと待つさなぎのように、彼のことが思えてなりません。 わたしはその瞬間をこの目で見届けたいなと思っています。 |
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