|
私たちの工房には大勢の大工がいます。ベテランはじっくりとしたいい仕事を。若い大工はベテランに学んで、一日も早く現場を任されるようになろうと一生懸命です。
多くのハウスメーカーや工務店が、大工という技術職を外注にしている中で、あくまでも自社大工で行こうというのが由良のこだわり。その理由は、技術をもった職人たちに、あたりまえのように地域にいてほしいからです。
外国に行くと、街には必ず生活に必要な技術をもった人が、そこに根づいて暮らしています。彼らは地域の人から頼りにされ、尊敬されています。日本でもかつてはそうでした。それがいつの間にか大量生産・大量消費の波に飲み込まれ、個人が腕を誇りに生きていくことが難しくなってしまったのです。
私はそんな風潮を、少しでも“かつてのあたりまえ”に近づけたいと思っています。なぜならそれが地域の文化力だと思うし、文化力を高めるのは地元企業の責務だと思うからです。
とりたててカリスマ扱いをする必要もないが、なくてはならない人として、大切に守り継がなければならない。それが「職人」という存在だと私は思っています。
|